診療内容

依存症治療

ギャンブル障がいの治療について

ギャンブル障がい(ギャンブル依存)とは

ギャンブル障がいはとても身近な疾患です。おおよそ50人に1人、日本全体で191万人の患者さんがいるとされています。世界の電子ゲーム機(パチンコやスロットの機械)の56%は日本にあると言われており、とても身近な話題です。少しの額では満足できない、やらないとイライラする、使い方がコントロールできず没頭してしまう、失ったお金の深追い、嘘や借金が重なり、重要な人間関係、仕事、教育等が危機的になる等「生活に支障が出ている」状態のことを言います。

ギャンブル障がいでは、脳の「学習」と呼ばれるシステムに誤作動が起きていると言われています。

  • ① ほんの些細な刺激(お金・情報)でも、ギャンブル(行動)したくなる
  • ② 万札が紙切れに見えてくる。負けても大きな問題と思えない
  • ③ ギャンブル行動の選択を抑制する仕組みが弱くなる

やる気や気合では解決しにくい問題です。
脳のメカニズムを知り、適切な治療と支援により十分に回復していくことが可能です。

セルフチェックしてみましょう(LOST)

ギャンブル依存症のセルフチェックリスト ギャンブル依存症のセルフチェックリスト

田中紀子,松本俊彦,森田展彰,木村智和.病的ギャンブラーとギャンブル愛好家とを峻別するものは何か:
LINEアプリ・セルフスクリーニングテストを用いた病的ギャンブラーの臨床的特徴に関する研究.
日本アルコール・薬物医学会雑誌53(6),264-282,2018-12

当院の取り組み

当院では2023年4月より「未来ミーティング Voyage(ボヤージュ)」というギャンブル障がい治療プログラムを始めました。
プログラムの目的は〔ギャンブルにのめりこんでいた自分について見つめ直すこと〕、〔回復のためにできることを考え、皆で協力していくこと〕です。家族、病院スタッフ、他の支援者全員であなたをサポートしていきます。
依存症治療は大変なことの連続です。あなたが嵐に巻き込まれたり、流されかけたりする中で、しっかりと錨(いかり)を下ろしながら、自分らしく進み、未来の道しるべになることを応援したい、という願いを込め、わたしたちはこのプログラムを「Voyage(航海)」と命名しました。

治療の流れ

当院では「SAT-G」(島根ギャンブル障がい回復トレーニングプログラム)と呼ばれるプログラムを実施しています。
毎月第4月曜日13:00~ 医師による診察後、14:00~16:00 集団プログラムを行います。
全6回のコースになります。他、自助グループ、借金や就労に関する相談等についてサポートしています。
福祉カフェ等とコラボレーションしており、楽しく温かい雰囲気で学べる空間づくりを目指しています。
医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、臨床心理士・公認心理師、事務員による多職種チームで支援を行います。

「SAT-G」プログラムの写真

Voyageイメージキャラクター

家族の皆様へ

治療を行うためには、ご家族の協力が大切です。これまでの支え方で困ったこと、うまくいかなかったことを振り返りながら、本人の世界を知り、支えるコツを習得していけるよう、資料も提供しながらサポートします。
相談場所として、県内の家族会等もご案内しています。

治療の申し込み・相談

はじめての方は、事前にお電話で地域医療連携室でご予約をお願いいたします。通院中の方は、主治医にご相談ください。既に他の医療機関へ通院中の方は、通院先の治療と並行しながらプログラムを受けていただきます(転医ではありません)。 詳しくは下記をご参照ください。

いずれも、事前にWEBサイトから下記問診票・アセスメントシートを
ダウンロードしてご記入いただき、受診日にご持参ください。

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